2回目のデート
その後も、毎日電話で話す日々。
離婚の辛さも和らいできて
一生懸命封じ込めなきゃと思っていた思いも日に日に大きくなっていった。
常に「友達」「友達」と心の中では念じ続けていた。
そんなある日、彼からLINEがきた。
『ちょっと聞いてよぉ〜。もぉ、イライラするー!』
という仕事の愚痴だった。
『なら飲みに行く?』と私から誘った。
彼はびっくりしているようだったけど、まんざらではない感じで、時間の都合がつきやすい私がまた彼の住む街に出向くことになった。
仕事が終わってソッコー向かったものの、頑張っても18時にしかつかない。
最終電車は、22時過ぎ。
まぁ、でも十分でしょ。
彼の自宅の近くの飲み屋に行く。
彼の愚痴を聞きにきたけど、愚痴は殆ど聞けず、楽しい話で盛り上がる。
「会ったことで、イライラも解消されちゃったよ」
と彼が笑った。
そして、あっという間に最終電車の時間。
正直もっと話したい。
会っていたい。
でも、ここは「友達」なんだから割り切らないと。
彼が送って行く、というので送ってもらう。
少し酔っ払った私はまっすぐ歩けず、彼に時々ぶつかる。
「大丈夫?」
と彼。
笑顔で「だーいじょぉーぶぅ」と酔っ払い全開で答える私。
彼の手にまたぶつかると。。
彼がそっと手を繋いでくれた。
手に全神経が集まる。
ドキドキ、ドキドキ。。。
駅に着いた。
ここも無人駅。
人はほとんどいない。
彼が私を引き寄せて
「今日は来てくれてありがと」
と笑顔でいうけど。。
顔が近い、近いよぉ〜
と思ってる間に。。。
キスされた。
私はぼーっ。。。
そして、電車が近づいてくる音がした。
もいっかい。。
とキスしたのは、
私からだった。。
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